2017年3月下旬にトヨタ自動車の史実を描いたドラマ「LEADERS2」がTBS系テレビで放送されました。
近年、ハイブリット車開発による低燃費走行の成功を収めた「プリウス」や、将来の燃料として最有力な水素を燃料とした燃料電池自動車の「MIRAI」を開発しています。
「MIRAI」という車名は字の如く、「未来」や「次世代の」というトヨタ社の強い思い入れが感じられます。
では、これまでのトヨタ社の車名はどうだったのでしょうか?
実はカローラやクラウン、スープラや86の元のモデルになっているスプリンタートレノなど、代表的なトヨタ車にはカ行やサ行で始まる名前の車種が多いのです。
それにはドラマ「LEADERS2」でも取り上げられるように、トヨタ社が現在に至るまでの熱く壮大な理由が隠されているようです。
*この記事は当ブログ管理人はトヨタ社のお膝元の中部地方に居住しており、幾度か人づてに聞いたお話しであります。
歴代の代表的なトヨタ車(カタカナ・英語表記)
車名
カ タ カ ナ 表 記 | 英 語 表 記 | 備 考(誕生年) |
クラウン | CROWN | 1955年初代クラウン |
コロナ | CORONA | 1957年 (以降のコロナ〇〇の車名は省略) |
スポーツ800 | S800 | 1965年 |
カローラ | COROLLA | 1966年 (以降のカローラ〇〇の車名は省略) |
センチュリー | CENTURY | 1967年 |
カリーナ | CARINA | 1970年 |
スプリンター | SPRINTER | 1972年 (以降のスプリンター〇〇の車名は省略) |
セリカ | CELICA | 1977年 |
チェイサー | CHASER | 1977年 |
コルサ | CORSA | 1978年 |
スターレット | STARLET | 1978年 |
カムリ | CARMY | 1980年 |
クレスタ | CRESTA | 1980年 |
ソアラ | SOARER | 1981年 |
スープラ | SUPRA | 1986年 |
セルシオ | CELSIOR | 1989年(セルシオのみ平成元年に誕生)・ロゴマーク変更 |
上記の表から分かったこと
- 1989年(昭和)まで歴代のトヨタのそうそうたる名車の車名は、「カ行」と「サ行」が多い(*チェイサーのみタ行)。
しかし、もう一つ気づくことがあります。それは
- 車名の頭文字がアルファベットの「C」か「S」が付く。
なるほど、車名にカ行やサ行が多いということよりも、アルファベットの英文字が関係しているようですね。ですから、チェイサーもタ行ですが「C」から始まるのですね。
先程も書きましたが、歴代のトヨタ車を調べていくうちに1980年代、いわゆる昭和の時代に「C」と「S」の付く車が多かったということが分かりました。では、「C」と「S」の由来について考えてみます。
「C」の由来について
特に頭文字に「C」が付いた英文字の車名が顕著ですが、その理由の諸説として耳にしたのが、1955年に誕生したCEVROLE車(シボレー車)と関係があるのでは?という説です。
1950年に国産自家用車の開発を開始したトヨタは、もうすでに誕生していたCEVROLET車の自動車技術に“追い付け追い越せ”という目標と信念がありました。
よって、車名の頭文字にCEVROLETのCを入れた車名=すなわち1965年に誕生したCROWN(クラウン)が、その代名詞になっているのではないかという諸説です。
シボレー車と初代クラウンの比較
1955年に誕生したシボレー車
1965年に誕生した初代クラウン(出典:Wikipedia)
確かに両者を比べて見てみると、どことなく似ている感じもしますね・・・
そして21世紀において世界一の自動車メーカーになった現在、「C」という英文字をほとんど使わなくなったという諸説です。
「S」の由来について
1965年にトヨタ・S800(スポーツ800)が誕生しています。いわゆる小型のスポーツカーであり、トヨタの歴代の超名車でもある2000GT(1967年誕生)の前身と言われています。
S800の「S」を取って、SPRINTER(スプリンター)やSUPRA(スープラ)などのスポーツ系の車名の頭文字には「S」がついているという諸説です。
トヨタ・スポーツ800(出典:Wikipedia)
また、1981年に誕生した名車ソアラ(SOARER)にも「S」がつきますがソアラはスポーツタイプ?と悩みましたが、調べてみると
トヨタ社内からも「2000GTのような新しいイメージリーダーが欲しい」という声が上がっていた。(出典:Wikipedia)
ということから「S」が付いているのは納得です。
ロゴマーク
以前は「TOYOTA」のロゴが使われていましたが、この「TOYOTA」の「TOY」の英文字が「おもちゃ」という意味に当たるので、1989年のセルシオ誕生よりロゴマークを変更したという諸説です。
また、調べてみますと
現在のトヨタマークは1989年10月からで、縦と横に組み合わされたふたつの楕円は、トヨタのT、そしてその背後の空間は、トヨタの先進技術のグローバルな広がりと未来へ翔ける無限の可能性を表している。(出典:Wikipedia)
確かに今のトヨタ車のロゴマークは楕円形ですね。枠取りも横に長くなっていて、広がりを感じ取れます。
また、他社の自動車のロゴマークで◯の枠取りを使用している車(BMW、ベンツ等)が多く、ロゴマークの枠取りの差別化を図るためや、かっちりした◯の固いイメージを払拭させ楕円形にしようという意図があったのではないかということです。
まとめ
現在、企業努力により世界一の自動車メーカーとなったトヨタ自動車。歴代の名車たちに込められた「C」や「S」の名前の由来について考察しました。
冒頭にも書きましたが、この記事は人づてに聞いたお話しであり、都市伝説とさせて頂きますが信じたくなるような良いストーリーだと感じています。
時代とともに変化し続けるトヨタ自動車を、一ファンとしてこれからも応援していきます!
コメント
マリノ…ってあったが…
コメントありがとうございます。スプリンター・マリノのことですかね?もしこれでしたら、ブログで書きました、Sシリーズのスプリンター〇〇の中に入るので表記を省略してます。
愛車遍歴
パプリカスプリンター
スプリンター
日産プレセア
日産プレーリーリバティ
シエンタ
なぜかPとSが好きみたいだ。