第72代横綱に昇進した稀勢の里(30)が横綱昇進の伝達式で述べた言葉が簡潔明快で非常に分かりりやすく、好印象を持たれたと話題になっています。
その口上の言葉は何と言ったのでしょうか?また、その言葉を使った理由には亡くなった先代の鳴門親方との関係もあるようです。
稀勢の里が横綱昇進伝達式で使った口上
<稀勢の里横綱!>伝達式のようす。「謹んでお受けいたします。横綱の名に恥じぬよう精進いたします」と口上を述べた。 #sumo pic.twitter.com/d44RaVKOMB
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2017年1月25日
「横綱の名に恥じぬよう精進いたします。本日はありがとうございました。」
という歴代横綱が使った四字熟語(一意専心、不惜身命)など難しい意味の言葉と違い、少し緊張した感じで非常にシンプルな文句にまとめました。
大関昇進時の伝達式でも「大関の名に恥じぬよう・・・」と今回と同じ口上の文句を言っています。
普段より言葉少ない稀勢の里らしいといえば、らしいですがこれには理由があったのです。
その理由には稀勢の里関が最初に所属した師匠の先代鳴門親方(元横綱 隆の里)の存在でした。
野球少年だった体格のよい稀勢の里関を、相撲の道へ熱心に勧誘したのが鳴門親方でした。
その親方を尊敬し熱心な指導をしてもらい、信頼関係ができ厳しい稽古に打ち込んだ結果、稀勢の里関はみるみる強くなり大関に昇進します。
その大関昇進の伝達式で使った言葉は、師匠の鳴門親方が横綱に昇進した時と同じ口上の文句だったのです。
自信と師匠を重ね合わせ、同じ言葉を使いたかったんだと思われます。
そして今回の横綱伝達式でも同様、シンプルですが心を込めた師匠と同じ文句を発しています。
おわりに
くしくも稀勢の里が横綱に昇進した年齢と、先代師匠の鳴門親方(59代横綱 隆の里)が横綱に昇進した年齢が30才という同じ運命を辿ることになりました。
言葉少なめで、ぶっきらぼうに見える稀勢の里関ですが伝達式後の会見ではにっこりしていました。
師匠の鳴門親方も現役時代ぶっきらぼうな感じではなかったですが、おとなしく言葉少なめな方だったと記憶しています。
久しぶりの日本人横綱になった稀勢の里関。
今後、横綱としての活動が増えそうですがケガに気をつけて一日も長く相撲を取り続けて頂きたいです!
横綱昇進おめでとうございます!