11月8日の午前5時15分頃に福岡市博多区博多駅前2丁目の道路が陥没しました。陥没は徐々に広がっていき、午前10時現在で長さ約30m、幅約27m、深さ約15mと確認されています。
その陥没した場所や原因、避難勧告等の状況、復旧見込みなどはどうなっているのか調べてみました。(m=メートル)
陥没した現場の画像
https://t.co/yA7ZedrTVd 福岡市のJR博多駅前で起きた陥没事故を目撃した方の話しによると「朝6時過ぎ、犬の散歩をしながら辺りを歩いていたら、ものすごい音がした。博多駅の方に来てみたら、道路に大きな穴が開いていた」。本社ヘリからの撮影です。(康) pic.twitter.com/gDfpOQ8rHL
— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) 2016年11月8日
陥没した瞬間の動画もありました。
凄い崩壊です。信じられません。
あっという間に陥没しました。
陥没した場所周辺の地図
上記の地図上の「紙与パーキング駅三」のビル前の「はかた駅前通り」の辺りになると思われます。
<福岡市の対応>
これを受けて福岡市役所は避難勧告を発令しています。
(引用:福岡市役所)
<避難勧告地域>
- 博多駅前2丁目3番12号,14号
- 博多駅前2丁目5番5号,7号
- 博多駅前3丁目25番21号
- 博多駅前3丁目26番1号,29号
<開設避難場所>
- 堅粕公民館
- 東住吉公民館
<陥没した原因は?>
- 福岡市交通局の発表では、陥没現場は市地下鉄七隈線の延伸工事中で、地下約25メートル地点を掘削機で掘っていたところ、上から水が漏れ出したため工事を中止しました。
- 博多署に要請して付近を交通規制した約5分後に道路が陥没し始めたそうです。
- 市は工事が原因と認めました。(市は、トンネルを掘っていた岩盤の上にある地下水を含んだ砂の層から水が漏れた可能性があるとみています。)
<死傷者は?>
- 70代女性が転倒し、体の右半分を打撲するけがをしています。その他いらっしゃるかどうかは、今のところ発表されていないようです。
<被害状況は?>
- 下水道施設に被害が発生し,断水や汚水が流れない箇所が生じていて、博多駅中央街など地域によって下水道使用自粛をお願いしています。復旧には日数が、かかる可能性があるそうです。
- 各所の一部で停電が継続している模様です。
電車においてはJR九州など、ホームページも繋がりにくい状況ですが、11月8日、PM2:20現在は、在来線・九州新幹線共に所定運転を行っているようです。
しかしながら、終日運転見合わせなど影響のある在来線もあるようですので、運行情報の確認が必要のようです。
- 小倉駅列車運行情報ダイヤル0180-999880
- 博多駅列車運行情報ダイヤル0180-999890
<道路の交通規制>
JR博多駅前通りの周りで交通規制がひかれています。(11月8日PM1時現在)
<復旧の見込みは?>
現在、福岡市が延伸事業と道路陥没の因果関係を調査しており、地下鉄の延伸工事担当の共同企業体の代表会社である、大成建設が調査に協力するとコメントしています。
しかしながら復旧に対しては明確に発表していない模様です。
11/9追記:今後の復旧状況に於いては、福岡市のこちらのホームページから確認がとれるようです。
*(2017年11月8日追記)
陥没事故から1年が経過しましたが、2020年度に完成予定だった市営地下鉄の七隈線の延伸工事の完成が遅れる可能性が出てきているということで、福岡市長も先の会見で延伸工事が遅れる可能性について『わからない』と発言しています。
おわりに
冬にさしかかった季節に起きた陥没事故。原因は福岡市側が「地下鉄の延伸工事によるもの」と謝罪しています。
原因と言われる、「地下を掘削機で掘っていたところ、上から水が漏れ出した」という理由で今回の事態を招いたのでしょうか?
2014年10月にも同工事による他地区(博多区祇園町)で、4mに渡る陥没事故が起きています。(今回は30m)
前回の事故でどのくらいの期間で復旧したのかが把握できていませんが、今回は前回の事故の規模(4m)の7,8倍になっていますので、復旧するにあたってかなりの時間がかかると思われます。
ただひとつ救いなのは、死傷者(重傷者)がでていないことですね。
お正月に向けて、より賑わう福岡市なので、原因を的確に解明して早く復旧させてほしいです!
(11/13)追記:陥没場所に於いて。11月13日午後11時現在、かなりのスピードで復旧作業が進んでいます。
宮根誠司さんMCのニュース番組内の「Mr.サンデー」で陥没場所の順調な復旧具合を紹介していました。